焼き芋と僕。
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移住して初めての冬をそろそろ迎える。
寒さに備え石油ストーブを買った。色々考えた結果、アラジンの切タイマー付石油ストーブを買うことにした。
買ったもののまだそこまで寒くないので、使ってはいない。だけど、頻繁に使うようになったら楽しみにしていることが一つあり、それはこいつの上にアルミに包んださつまいもを置き、焼き芋を作ること。正直そういうことができるというので買ったと言っても過言ではない。
それにしても焼き芋。秋の晴れたある日、落ち葉を集め、火をつけ、その中にアルミに巻いた芋を入れ、待つことしばし、出来上がった焼き芋を割って食らいつく。
私もたった一度だけ体験したことがあるのだが、この原体験、原風景が余りにも衝撃だったようで、いつのまにか焼き芋は焚き火でしか作れないと思い込んでいた。今までの人生では落ち葉を集めることもなければ、燃やすことも無かった。つまり、焼き芋を食べる機会に恵まれなかったわけだ。
それがどうだろう。焚き火をしなくとも齢20年ぐらいぶりに食べるチャンスに恵まれたのだ。なんなら、これから冬ごとに食べることが出来る。どうだろう。これを世界の勝ち組と言わずして何というのだろうか。そんなこんなで無事、我が家にアラジンのストーブが届いた。これでいつでも焼き芋が出来る。
ただ、届くちょっと前にうっかりやってしまった。やってしまったのだ。魚焼きグリルでの焼き芋作りをだ。そう。「焼き芋 グリル」で検索してしまった。そこで知ってしまった。魚焼きグリルで焼き芋が作れることを。
水洗いしたい芋をアルミホイルで包み、魚焼きグリルで片面を約20分ずつ焼けば、焼き芋ができてしまう。
知恵のついた私は近所のスーパーで色んな種類のさつまいもを買っては焼き、買っては焼きを繰り返した。するとどうだろう。漏れなくどれも美味しく焼けてしまうのだ。うまいのよ。本当にうまいの。
気せずして、焼き芋マスターになってしまったわけだが、ここでちょっと思い出して欲しい。我が家のアラジンの石油ストーブのことを。もうこの子に頼らなくても焼き芋が出来てしまう。なんなら、春だろうが、夏だろうが、秋だろうが、いつ何時でも焼き芋を作ることが出来る。自ら冬の楽しみを葬ってしまった。ぐすん。